あるところに元気なクマの男の子がいました。
クマさんは夢を持っていて、それを追いかけること夢中で毎日を過ごしていました。
夢を追うことにただひたすら集中し続けて夢中になっているクマ生(人生)を送っていました。
上手くいったりいかなかったり、バタバタと充実したクマ生を送っていました。
そんなある日突然、ビックリする事象が起こりました。
それは、なんとクマさんのお母さんが病気だというのです。
夢に向かって突き進んでいたクマさんは大慌てです。
いつまでも元気ピンピンだったおかあさんグマが病気になってしまったのですからそれは慌てます。
ガラにもなく毎日毎日、おかあさんクマが入院している山の上の病院に看病に行きました。
毎日毎日話したり背中をさすったり気分転換させてあげたり出来る限りの事をしました。
しかしゴリラの主治医さんが言うには「あまり長くない」、、、。とのこと
ショックですが事実なのです。
素直に全てを受け止めて、その短い間だけでも今まで自分のことだけに夢中だった反省?も込めて
毎日毎日山の上の病院に看病に行きました。
クマさんはおかあさんグマに感謝を込めて愛を注ぎ込みました。
そして、
とうとうその時がやって来てしまったのです。
虚ろな目をしたおかあさんグマは息をひきとる直前に
一言クマさんにこんな言葉を残したのです。
その言葉とは
「これでお前の思い通りになるね」
そう言い残して息を引き取りました。
クマさんは悩みました。
僕の思い通りになる?どういうことなんだろう?
考えに考えて悩みに悩んで、3つの仮説を立ててみました
① 意識が朦朧(もうろう)とした中で何の意味もなく
発してしまった無意味な言葉であろう。
② クマさんが夢を追うことを中断しておかあさんグマに
かかりっきりになっているのを悪いと思ったのだろう。
(気遣い)
③ 私(おかあさんグマ)があの世に行くことで、クマさん
自身が、自分の夢を追うことに専念できる環境になって
おかあさんは嬉しいよというような意味なのか。(希望)
クマさんは悩みに悩みました。
答えは永遠に分からないのですから悩みます。
晴れた日は気分が良くて
雨が降っている日は何か憂鬱な気分
このようなイメージが漠然とあると思います。
でも実際は「晴れている日」「雨が降っている日」
という事実があるだけで
そこに「良い」「悪い」というような印象を付けているのは、自分自身の感情だけなのです。
その時に自分自身が置かれている状況によって印象というものは変わってしまうのです。
ある人にとっては様々な状況や過去の経験から逆のイメージ
晴れ=落ち着かない 雨=落ち着く
このような感覚を持っていらっしゃる方もいるかもしれません。
気温を例に取りますと
22度という気温は暑いでしょうか?寒いでしょうか?
38度の真夏の日に22度になれば猛烈に涼しい1日。
6度の真冬に22度になれば猛烈に温かい1日。
いかがですか?
ただ22度の気温だという事実がそこにあるだけなのに、自分の置かれた環境次第で
こうも印象は、受け取り方は、変わるものなのです。
先ほどのクマさんの話に戻りますと
おかあさんグマが亡くなり、最後に残した言葉が
「これでお前の思い通りになるね」
だったという事実だけであり
それをどう受け取るかはその時のクマさんの精神状態、気分によるという事なのです。
だったら、そこで答えのないモノに悩んでいるのなら
その時点でクマさんの一番「楽」な考えを選択すれば良いと思います。
「楽」と書いて楽しいです。
答えがわからないなら
楽をすればラクになるし
楽しくなるのです。
楽しくなると幸せになるのです。
ありがとうございました。