白血病になってしまい苦しい入院生活のあと骨髄移植させていただき
なんとか退院しても入退院を繰り替えしボロボロな状態。
もちろん仕事など出来ず、たまに調子のいい時に知り合いに会うくらい。
そんな時にお友達の女の子に「ウクレレ弾きたい!教えてよ」と頼まれたのがガズレレの始まりだったのです。
何度もここに書いていますが、まさか自分がウクレレを教えるなんて考えもしませんでした。
あれから2年ほど経ちますが、今考えてみるとあの一言がなかったらガズレレはなかったのです。
当時は自分で演奏して歌うことしか考えていませんでした。
ウクレレを教えているうちに全く弾けなかった人が弾けるようになるのを見るのがどんどん楽しくなってきました。
しかもそれを自分からではなく、友達に頼まれて始めたということが面白いと感じます。
「ウクレレを教える」という考えは、自分自身の中からは絶対に出てこないこと。
もしかしたら
まわりにいる仲間や友達のほうが、ご自分よりもあなたのいいところを知っている可能性があるかも知れませんよ??
私はドナー様のおかげで骨髄移植せていただいてこうして生きていますし
仲間に新しい居場所「ガズレレ」を見つけてもらってこうしています。
自分一人の力はもちろん大切ですが
こうしてみると誰かの力に支えられているのだなと痛感します。
お世話になりっぱなしなんです。感謝!
そして自分が復活してきて、いろいろ経験する過程の中でよく見えてきたことがあります。
それは
以前の私は「自分の喜び」だけが中心でした
今は「他人の喜び」があって「自分の喜び」につながっているという事。
このような考え方は、お恥ずかしながら今までの音楽人生ではなかったのではないかと思います。
音楽のあり方は今変わりつつあると思います。
以前は「選ばれた人が音楽を生み出し皆さんがそれを見て聴いて楽しんでいた」ものから
これからの時代は「それぞれの人が自分の音楽をやる」時代になってくるのではないかとボンヤリ思っています。
「え~でも恥ずかしい~」と思うならば
音楽とスポーツを考えればいいと思います。
スポーツするのに恥ずかしがる人はいませんし、お客さんを心配をする方はいません。
同じように自分の音楽を楽しむのに羞恥心やお客さんの心配など的外れなハナシです。
体を動かしたいということと音楽をやるということは同じように健康的だし
本能だからです。
さて、そして一番簡単で一番小さくて一番使える楽器ウクレレで
音楽をはじめましょう!
ありがとうございました。