テレビ番組を作るには、まずカメラマンが撮影し、音響が録音し、アナウンサーが喋り、編集が文字を入れ~といった具合に、その専門家がその担当を任されますが、カメラマンが編集したり、アナウンスをすることはありません。
音楽ですと、オーケストラはきっと音楽の中でも究極の分業のような気がします。低音部の専門家コントラバス~チェロ、チューバ、中高域のビオラ~バイオリン、シンバル、本当に色々な楽器が混ざり大きいところでは100名以上でそれぞれが担当する専門部分の音域を極め、それを合わせてその曲を表現する。
ロックバンドも、ボーカルは歌い、ギターはコード&きらびやか部分、ベースは低音部分、ドラムはリズム部分という分業。
それぞれみんなが違うフレーズを演奏して、それがまとまり一つの曲になる美しさと一体感と迫力。
ただ、みんな他の楽器パートがやっていることはあまり知らない。
住宅を作るにも、土木基礎工事、型枠工事、コンクリート、トビさん、大工さん、設備屋さん、壁紙屋さん、床貼り屋さん、それぞれの専門家が寄ってたかって一つの家を作り上げますが、ここでも同じ建物を作っているのに、基礎工事屋さんは床貼りのことは全然わからない。
気をつけていないと、社会の中で、どんどん分業が進み、細分化し、
いま、自分がどの部分で、どこにいて、何をやっているのかさえわからなくなってしまうかもしれません。
こういった専門家分業スタイルは効率よく何かを作り上げ進めるためにあるものですが、私たちのやることすべてが効率だけを求めているのではないはず。
新しくて面白く感じるムーブメントがあちこちで出てきていると感じます。
それは、最初から最後まで、なにもかも全部を、自分だけでやってみたい!
素人が自己流で小屋や家を建てちゃう、自分の住む街を政治家じゃない人が集まり変えていく、動画を自分で撮影しコメントし編集しアップロードするユーチューバー、自分の畑を耕し野菜を作って調理して食べる、洋服を自分で作って街へ出かける。
まあ、いわゆるDIYです。
効率が良いということの全く逆をあえて選んで、効率の悪さを楽しんでしまえ~!その非効率的なところにこそ楽しさが隠れている?!
そういう考え方に立てばオーケストラの全く正反対の音楽のスタイルとは、最小コンパクト楽器ウクレレで一人で歌う事になる。
ウクレレ1本で、歌で主旋律メロディー、左手でコード、右手でリズムと強弱を、自分一人で分業しちゃうという、これ以上そぎ落としようがない最小の美学。迫力がないのは歌でカバーです!
そうすれば、その曲の、最初から最後までの何もかも全部を、誰の力も借りずに、たった一人で演奏して完結出来るということ。
いま、自分がどの部分で、どこにいて、何をやっているのかがはっきりと手に取るように分かると、自分が歯車の一部ではなく全体なんだと感じられる。
非効率的な最高の楽しみを実感してみませんか??
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ありがとうございました。