病気になってしまってから復活していく過程の中で、不思議と様々な世代の方々と出会うようになりました。
以前は同世代か若干歳下の世代とばかり遊んだりライブをやったり飲みに行ったりしていたように思います。
復活してから今もお世話になっている公共施設。そこで働かせていただくようになってからは凄まじい多世代との付き合いが生まれました。
幼児とそのお父さんお母さん、小学生、中学生、高校生、20代、この辺から飛んで60~90歳の大先輩まで。
そこに入っていない20~50代の方とはガズレレウクレレでガッツリお知り合いになれています。感謝。
しかも、その職場での同僚は私の父の年齢と大して変わらない世代の方たち。そんな同僚たちとああだこうだと仕事をこなしているのが不思議に感じます。
考えてみればこんなに色々な世代の人たちと関われて、ちゃんと会話してコミュニケーションをとっているということは凄いことであり宝です。
子供たちの世界に入ればそこにはしっかりとした世界があり、お年寄りにも同じように世界があります。
病気以前のバンド三昧の頃を思い返せば、自分と同じ一つの同世代コミュニティーにしか繋がれていなかったと感じます。
不思議に病気復活の中で起こりはじめた自分と違う世代とのたくさんのつながり。
物理的な意味でなくても「世界は広い」
私たちのすぐ隣にある、違う世代のコミュニティーは見えづらく、まるで存在しないように見えている。
お年寄りに「グリーンデイっていいバンドですよね?」何て言っても「ん?なんだそりゃ?」となるだけ。子供も同じことです。
ですが、私と同世代でロック好きならかっこいいバンドの大定番。
私にとって演歌の大定番「みちのくひとり旅」「雪国」「ふたり酒」お年寄りとの会話のなかで、この曲が好きですというとびっくりする答えが返ってきました。
「あ~あれは結構最近の曲だな~」こんな感じです。昭和の名曲「青い山脈」「ああ上野駅」などが大好きな方にはそう映っている。
モーニング娘のヒット曲「ラブマシーン」は1999年の発売です。当時小1だった子は現在23歳。ということは23歳くらいの人にとっては子供の頃に流行っていた昔の曲ということ。42歳の私から見れば何かおかしな感じがします。
このように様々な世代としっかりと繋がっていると、小さな思い込みや、かたよった常識にしばられているのだと思うようになりました。
いろんな価値観を持った人たちが入り混じって、共に生きている。
海外に行って「世界は広い!」と感じるように、今ここにいても「広い世界」はすぐそこに存在している。
そして色々な世代の方たちが「音楽」という道具で一緒につながれるなら、これは楽しくなりそうです。
ありがとうございました。