我が家には亀のクロちゃんがいます。
このクロちゃんは最初中野の地下で一目惚れして買った時は全長3センチくらいでしたが、今はもう甲羅の大きさだけで16センチほどに大きくなりました。そしてもう10年以上もクロちゃんと一緒にいる家族同然の存在なのです。
亀を見ていると昼寝したり、ご飯を欲しがったり、リラックスしたり、動き回ったり、思いのほか猫や犬と似たようなところがあります。すごく素敵なのは目と目を合わせようとしてくれるところ。
クロちゃんと目が合っている状態で、手で目線をさえぎると、回り込んで覗き込んできて目を合わそうとしてくれます。
クロちゃんが妻のお手製の甲羅ぼしの島でリラックスして体を伸ばしているときの、幸せに満ち溢れている顔はすごくいいです。
その顔は猫が丸くなって気持ちよさそうに昼寝をしている、まさにそれにそっくりです。安心しきってくつろいでゆったりリラックスしている。
猫も犬も亀も、気持ちがいいときは本当にこれ以上ないというような幸せの頂点みたいな仕草を見せてくれますよね。映像で見る野生動物たちも険しく激しい顔も見せるでしょうが、やはりのんびりしているときの表情はなんともいえぬ幸せオーラ。
考えてみれば、そういった気持ちよさそうな動物達は何かしているのでしょうか?
ただ「気持ちがいい」をしているだけですよね。めちゃくちゃ気分が良く気持ち良いその瞬間をシンプルに素直に身体中で満喫している。
私たちは人間は「何かをして」気持ちがいい。
音楽をやっている時が幸せ
スポーツしているときが幸せ
車に乗っている時が最高
旅行に行く時が幸せ
飲みに行くのが、焼肉を食べるのが幸せ
大好きなことをして気分がいいのは、もちろん当たり前のことです。が、動物的に考えてみるとそんなことしなくても彼らは気持ちよくなれている。
今、亀のクロちゃんを見ていて思うのは、ただ何もしていなくても気持ちよくなれることの凄さです。手足をバーンと伸ばして目をつぶってノンキに昼寝しています。実家の猫のハナちゃんものんびりしているときはかなりのものです。
最高の気分になるのには、なーんにも要らなくて、自分でそう思った途端に最高の気分になれる。そうなれたらアホっぽいけれども楽しそうです。
最高の気分にはなーんにもいらない。それを感じて味わえる自分がいれさえすれば、すぐにでも。
ただ「気持ちがいい」をしているだけ。
ありがとうございました。