雨の天気予報で中止になったハイキングでしたが、当日の朝にあっさり晴れ曇りに。
早朝、ハイキング隊長の飯塚さんから「これからでも行ける人は行きませんか?」とのお誘いに、夫婦ですぐに参加表明し、神奈川県の横須賀にある鷹取山にハイキングに行ってきました。六浦~東逗子までのルートです。
このコースは有名ではないけれど超初心者向けとの事で、ルンルン気分でスタートしましたが、山歩きなんて高校生以来?その後に病気になった経緯を持つ私にとっては、かなりヘビーで、登るときに太ももの大臀筋にグイグイビンビン効きます。が、登れる進めるのが嬉しくてニンマリしながら歩き続ける。最初はきつかったのですが徐々に慣れてきて、どこか南国ムードの木々を抜けてくる海風が気持ちがいい。
おしゃべりしながらゆっくり、休憩やランチ入れても合計4時間も登り下りの山道をトレッキング。ものすごい満足感と達成感でした。
普段も沢山歩いてはいますが、平坦なところなので、高低差があるだけでキツイ。ふと「なんでこんなキツイ山道を歩いてるのかな?」と思って、飯塚隊長に尋ねてみますと「なんででしょう?ただ夢中で何も考えず歩くのが楽しいからかな?」とのこと。たしかに山道は木の根っこがあったり岩があったりあちこちに危険があるので、他のことをぼんやり考えながらやっている普段の私のウォーキングとは違うなと実感しました。
そして、ゆっくりでも移動して進んでいきますので、その場所は1回だけ。難所も絶景地も次はもう違う場所。難所があるから平坦が楽だと感じるし、その難所さえも楽しくなってくる。その場その場で状況が違うのを見極めながら進む。溢れんばかりの緑の大自然の山の中で。
山歩きとは、言い換えれば難所を味わいに行っているようなものですよね?
隊長は前日に中止を決めたことをとても後悔されていましたが、とても楽しい経験でした。隊長ありがとうございました。
東逗子に到着して、打ち上げ?蕎麦屋でビールを飲んで乾杯!
ハイキング隊長の飯塚さんとはウクレレで出会って仲良くさせていただいています。優しくてピュアで不器用でカワイイ私たちのアイドル的おじさんは二児のパパで、関西に家族を残し単身赴任でいま東京に住んでいらっしゃいます。
この夏くらいに関西に戻れるかもしれないとの嬉しいお話。
嬉しいけれど、寂しくなってしまうなー。けれど、これは喜ばしいことです。大好きな愛する家族の元に戻れるのですから。
単身赴任のその間に私たちと出会え、沢山の楽しいことを一緒にやって笑って、ずっとこのままのような気がしていましたが、それはもちろん違います。
トレッキングと同じように、私たちもゆっくり移動して人生を進んでいきます。その場所は1回だけ。難所も絶景地も次はもう違う場所。難所があるから平坦が楽だと感じるし、その難所さえも楽しくなってくる。その場その場で状況が違うのを見極めながら進む。下山してビールを飲んだ、その蕎麦屋にいたことも、過ぎ去る景色の一部。
ビールを飲みながら「諸行無常」という言葉を思い出しました。
諸行無常とは、この世に存在するすべてのものは、同じ状態を保つことなく移り変わっていき、永久不変なものなどないということ。
今シーズンはウクレレで出会った仲間が旅立つ機会が多いです。
関西にお嫁に行くSちゃん。カナダに移住するKさん。沖縄に勉強しに行ったYさん。お仕事が変わった方もたくさんいらっしゃいます。
すっとこのまま続いていくように見えていたものは、やはり変わっていきます。そしてそれは大きな声で応援したいです!
寂しいけれど、進んで行く。進んで行くのが当たり前です。そして次の新しい出会いも待っているでしょう。
山歩きのようにドンドン違う景色が現れて、通り過ぎて、景色が変わっていく。
通り過ぎゆくその場所を楽しみ、進んでいく途中にいます。
ありがとうございました。