たくさんの音楽があって
たくさんの曲があります。
ウクレレを教えていたり、自分のライブであったり
バンドだったり、ギターサポートだったりいろいろ音楽活動していますと
本当に沢山の膨大な数の曲を演奏することになります。
みなさんロックバンドのコンサートなどに行ったことはあるでしょうか?
生ではなくてもテレビやDVDなどでも誰かのライブの模様を見たことがあるとおもいますが
そのメンバーは楽譜も見ずに2時間半30曲とか、すべて暗記しているのです。
今私の周りで動いているプロジェクトだけでも相当な数の曲があり
私自身も全てを暗記しているわけではありませんが
どうしてこんなに曲を覚えられるか知りたくありませんか?
次々と移り変わるコードとメロディーと歌詞とフレーズ。
私の場合
まず歌詞を見て、メロディを聴きながら何回か練習していくうちに頭の中にドラマを造り上げます。
歌詞からその場面や情景を想像してイメージし、それをつなげてドラマ仕立てにすることで流れがわかってくるのです。
有名アーティストの曲でも身近な人が作った曲でも、自分で作った曲さえも
そのドラマを頭の中で再生しながら演奏し歌を歌います。
洋楽を覚える時も内容をしっかり把握していないとドラマを想造&再生できないので、英語を読んで訳を読んで理解します。
ミュージックビデオやプロモーションビデオみたいなものでしょう。
ガズレレのレッスンでも楽譜を読まずに1曲は弾けるようになってほしいと皆さんにお伝えしています。
それができると音楽の向こう側に行けるからです。
そのドラマを想造する技を身につけると、いろいろな曲たちにしっかりそれぞれののドラマがあり
その曲の本当に伝えたいことや作者の心がビンビンに伝わってきます。
聴き流したくらいでは気がつけない「何か」が隠れていて、それがわかったときには新たな感動が待っていて
そこまで分かったときに、その曲が理解できて、目ではなくて心で覚えられるのだと思います。
逆に言えば、曲を作るということは伝えたいドラマがあって、それを伝えるために曲にしていると考えても良いでしょう。
歌は伝わったとたんにその人のものになるので、作者と聴く人それぞれの別のドラマが生まれるわけです。
私が白血病で長期入院していた時
身体はしんどく辛い時でも、この技を使って頭の中でドラマを再生し、歌を歌い、楽器を演奏し
その曲の世界に入り込むことで思考を切り替えることができました。
お金はまったくかからず、機械も要らず、聴いてもいないのに
自分の体一つで楽しめるものになるのです。
気持ちよく音楽を聴いているときは、あなたがその音を聴きながら、あなただけのドラマを想造して感じているのです。
気持ちよく演奏しているときも、演者がドラマを再生しながら演奏して、それを音に乗せているのです。
だから音楽は素敵だし、いつまでも心の中にあり、無くならないものであると思います。
楽器をやらない方はカラオケでも結構ですので1曲でもいいから全部歌詞を覚えることをお勧めします。
楽器をやって弾き語りなどしている方も是非、何も見ずに1曲演奏できるようになると
一つ何かの壁を乗り越えて、音楽の向こう側に行けると思います。
そうやって音楽と素敵な時間を過ごすことができると、また楽しいです。
ありがとうございました。