ある時は「今のままで良いんだよ」といい
またある時は「今の自分を乗り越えて前に進もう」という
まるで逆のことを言っているように感じます。
私は白血病になってしまい長く苦しい入院生活のあと、骨髄移植させていただきなんとか退院までこぎつけました。
退院しても全身真っ黒けのガリガリ、入退院を繰り替えし事あるごとに輸血が必要な状態で
退院はしても不安でギリギリで命をつないでいたのです。
それは私が初めて経験する辛くて未来が描けない状態でした。
未来が描けないのはとてもイヤなものです。
そんな時に響いてきた言葉は「そのままでいいんだ」というものでした。
無理しないで、まずはここまで来られたこと全てに感謝し助けてくれた人に感謝する。
自分を「今のままで良いんだよ」と褒めてあげる。
あるがままでいいというのは「感謝」だと思いました。
そして、数年が経ちいろんな力をお借りしてこうして元気になってきた現在
私はいろんな楽しいことをしたいです。
まさに
「今の自分を乗り越えて前に進もう」
という状態にあると思います。
これは未来を描きまくっている状態です。
これは「愛」だと思います。
私はいつも愛は動詞だと考えており、愛する妻や家族や仲間や友人に愛を伝えるときは言葉だけではなく何か行動で示すのが良いと考えています。
ですから私が健康を取り戻してきて一番嬉しいのは「未来を描いて前に進める」ことなのです。
愛と感謝は似ているけれど違います。
今ある状態に大きな感謝をしながら未来を描くことは両立できることです。
「今のままで良いんだよ」と自分の状況を褒めて感謝し
「今の自分を乗り越えて前に進もう」と愛を注ぐ
「足るを知る」と「未来を描く」
これらは相反することではなく、一緒にできることなのです。
もう一つ
気分が乗らないなら「今のままで良いんだよ」と自分を褒めて感謝すれば良いと思います。
元気モリモリなら「今の自分を乗り越えて前に進もう」と動いてみる。
気分が乗っているときは前に進むのは楽しいことですが、気分が乗らない時はそれは辛いことに変わってしまいます。
自分がいる状況によって都合よく選択すれば楽しくラクに行けると思います。
自分自身のことを大好きでいるためにラクしましょう。
ロックミュージックが好きだからといってクラシックは聴いちゃダメな訳ではないように
その時の自分の気分に合わせて、考えを変えてラクしていれば良いのです。
ラク(楽)と書いて「楽しい」ので、ラクしていきましょう。
ありがとうございました。