お仕事、スポーツ、趣味、娯楽など、どのようなことでも、
まずは目の前にある問題を少しずつクリアし、経験を積み、
なりたい自分に近づき、達人になっていきます。
最初は大きな山に見える「求めること」に向かい、ゆっくり進んでいくうちに次の課題がドーンとあらわれ、それに対応していると、またあらぬ方向から違う難題が降りかかる
このようなことを繰り返していて、ある日ふと振り返ると、最初に大きく見えていたはずの山は、はるか下に見え、既に乗り越えている。
そしてそれに満足することなく、また山を登っていく事で自分を高めていく。
例えばウクレレを自由自在に弾けるようになりたい!と思ったら
①まず左手で簡単なコードを幾つか覚える
②次に右手の弾き方を覚える
③弾きながら自分の好きな曲を歌う
これを繰り返すのが、私ガズのウクレレ教室「ガズレレ」スタイル。
コードを押さえられるようになるのが一つの山です。
試行錯誤しながら左手でコードが押さえられてきた、そんなタイミングで右手の練習という新たな山の登場です。
右手の動きはタイミングやリズムやビートを作り出す大切なところ、難しいからこそ右手なのです。
左手や右手に集中して練習している、そんなタイミングで歌詞を覚え一緒に歌う練習です。
また歌うという山が現れました。そしてその先にも新たな山が次々現れてきます。
しかし、一番最初に険しい山のように見えていたの左手コードは、気がつかないうちに既に乗り越えているのです。
自分のペースでそれらを繰り返して「弾ける」ようになるのです。
突然キラメク。
何かの拍子にパッとアイデアがひらめいて「これはすごいぞ!」と思うときがあります。
何かを見たときにハッと心を動かされ「やってみたい!」と思うときがあります。
嫌々仕事をしていたとしても、きっとたった一つこれだけは「楽しい!」と思うことがあります。
それらにキラメキを感じた瞬間は、空から光が射したように嬉しくワクワクし興奮しますが、その直後、ほんの数秒後にはこんな想いが頭を巡ったりもします。
でも今は時期じゃないな、手間がかかるかな、時間がないな、
後にしておこう、あっちが先だな、お金がないな、
様々な障害が出てきて、一番最初のキラメキを打ち消そうとします。
キラメキでワクワクした直後、そのうしろに
「自分で作り上げた想像上の断崖絶壁の山」
を作り上げ、それを見てしまうのです。
あんなに高い山を今からでは登れないな。様々な出来ない理由を並べ立て、やらないことを正当化します。
それは失敗した時の事を考えてしまうからかも知れません。
しかしその山に登っている途中でもし転がり落ちてしまったとしても、そこから見える景色はまた新たな価値観やアイデアを生むかもしれません。
私も過去に失敗したと思っていたことがありましたが、今しっかり自分の糧になっていることはたくさんあります。
その一つが白血病になってしまったことであり、転がり落ちたからこそ何が大切なのかを考え始めたきっかけになったのです。
どんな達人でも、はじめは初心者です。
キラメキを感じた瞬間にすぐ一歩を踏み出し、目の前のことに集中し、ゆっくりでも幾つも山を登りキラメキ続けてきた結果、なりたい自分に、達人になったのです。
キラメキのままに、いろいろなことに一歩を踏み出せたら楽しい人生になりそうですよね。
キラメキの感情はあっという間に数秒で「自分で作り上げた想像上の断崖絶壁の山」により消えてしまうので、すぐにメモしたり調べたり携帯に残し、はじめの一歩に繋げなければなりません。
達人になるという目的ではなく、キラめいてワクワクしていたいという目的のために。
やらずに後悔するより、やってみてダメとわかる方が断然良いです。
そして動き始めた瞬間、どなたでもキラめいた人になっているのは確かなのです。
ありがとうございます。