それが現実になった時の喜びは素晴らしいものがあります。   その楽しみを味わってしまうと楽しくて仕方がなくなります。   「妄想」という字を調べると私が思ったような雰囲気ではなかったので   これからこれを「想造」という字にしたいと思います。   想って形にする＝想造   想造というものを考えてみますと 私の場合は曲を作ったり、イベントを考えたり、   どうしたら自分が、そして皆さんが楽しいことをできるかを考え   どうしたらそれが実現できるかを考えることです。   産みの苦しみという程のものではないですが、前例のない事は手探りなので想造するしかないのです。   実は日常生活の中で私たちは気がつかないうちに「想造すること」をしているのです。   例えば晩御飯に美味しいカレーが食べたいなあと思ったとします。   外食に行くなら美味しそうなお店を調べたり、馴染みのお店に足を運びます。   頭の中にカレーを描きながら、電車ならば行き方を調べお店へたどり着き、口に入ります。   自分で作るならスーパーなどに行き、どんな種類のカレーを食べたいかによって、   お肉や野菜を選び、ご飯を炊き、調理して、そして口に入ります。   普段している当たり前の行為だと思いますが想造しているのです。   大きな間違いがこの想造に潜んでいる可能性がありますので考えてみたいと思います。   A君がいました。   「美味しいカレーが食べたいなあ」と思う時点ではA君は全く同じなのです。   しかしA君は思っているだけでした。   それだけではカレーは口に入りません。   「おかしいなあ想造しているのに食べられないや。つまらないなー」   「食べたいなあー」で終わってしまったのではカレーは空から降ってきてはくれません。   食べたいから　　　どうするんだ？   食べたいから　　　何をしたら食べられるのか？   そこを考える事こそが「想造」ということなのです。   これはツーステップという意味ではなく、何かしたいと思ったと同時に   どう動くかということも同時に考えなければ想造ではありません。   タイヤが一つしか無い自転車にまたがって進もうとしているようなものです。   A君は想造していなかったのです。   B君はバンドマンでもう少しでプロになれると言っていました。   どんな活動をしてるの？どんなバンドなの？聞いてみると   自分はすごく才能があってコネもあるけれど、運が悪くて良いメンバーに恵まれないから活動はしていないんだよ。   C君は小説家志望で周囲に知られていました。   初対面の私はどんな小説を書いているの？聞くと   忙しくて全然書けていないんですよ。   ウクレレやってみたいなあーと思ったとして   思っているだけでは永遠に始まりません。   ガズレレに行ってみようかな。いつかな？どこかな？   その一歩を踏み出すところまでで想造です。   楽しいことしたいなー   と言っているだけで空から楽しいことが降ってくる可能性は低いと思います。   楽しいことしたなー　　　と思ったら   どこに行けば楽しいのか、何をしたら楽しいのか   探して、調べて、動いてみて、行ってみて、やってみて、違ったらまた探す。   その右往左往している行為こそが楽しいことであり、それこそが想造なのです。   そして想造と夢は似たようなものだろうと思います。   たとえ結果がどうであろうと考えて生きてきた人生は充実して輝いていると思います。   豊かに生きたいという夢は叶えられているのですから。   想造している人は普段からそんなことばかりに頭を巡らせていますので、   輝いているし、いい顔ですよね。   私もいい顔になっているといいな。   ありがとうございました。