想像している事を形にしていく事だと思います。
2014/12/03
想像している事を形にしていく事だと思います。
すなわち未来を作り出しているのだと思います。
私たちが「予定を立てる」という行為さえ未来の想像です。
今夜は何を食べようかな? と考えるのも
忘年会はどこの居酒屋にしようかな? と考えるのも
料理を作っている最中も
作詞作曲をするのも
未来を想像している、作り出しているという事になります。
実際にその想いが叶って、その晩に食卓に上るし、忘年会は開かれるし、
曲は出来るのです。
自分がどうなりたいかを想像して、妄想して、動いていれば
そうなるし、そうやって生きています。
少し前にこのブログに書いた
自分の手で自分自身の本能
「歌を歌ったり、絵を描いたり、文を書くというような事」
それらににフタをしてしまった私たちは
未来を想像するという行動にも同時にフタをしてしまったのでしょうか?
晩ご飯の未来なら想像し、考えるけど
もっと大切な自分の未来を想像し、考える事をしているでしょうか?
自分の未来の姿を想像するのは他人ではなく、自分自身なのです。
未来というのはそれが到達したときにはもう過去になってしまい
それを今まさに手にしているんだなという実感は一瞬で
あっという間に思い出、記憶に変わってしまいます。
望んでいた未来がやって来て実感している時間は
嬉しくて楽しい瞬間
しかし、すぐに思い出に変わってしまいます。
私が白血病で長期入院していたとき
厳しい治療の心の支えになっていたのは自分のバンドでの復活ライブでした。
一番やりたくって、踏ん張る励みだったのです。
そのライブは中学時代からの友人が主催したイベントで
彼と打ち合わせをして、そのライブ出演を決めたのは骨髄移植の前でした。
「絶対に渋谷クラブクアトロのステージで復活する!」
と想像し、妄想し、死にそうになりながら踏ん張っていました。
もうダメだと思っても踏ん張っていました。
それから一年が経ち、とうとう私はそのステージに立つ事が出来たのです。
ライブが始まり、演奏の直前に
クアトロのステージの上で私の想いを話させてもらう時間をもらいました
バンドのメンバー、大勢のお客さん、妻、仲間達に伝えたかった事を
「僕が白血病になってしまい、ありがたい事に骨髄移植させてもらって
ここまでくるのに長い時間が必要だったよ。
その間、僕が想い描いていた夢はこの場所に立つ事だったんだ。
そして今まさに僕はその夢を叶えようとしている。
みんなもそう願ってくれてたよね?本当にありがとう。
さあ今から凄い事が始まる。目の前で僕の、僕らの夢が叶おうとしているんだ。
夢が叶っている瞬間をみんなで一緒に味わおう
”ing” アイエヌジーを始めようぜ!カモーン!」
未来を想像して、妄想して、今おこなわれているその瞬間をじっくりと味わい、
ライブは終わっていきました。
「夢が叶った」夢は叶うんだなあと本当に実感した出来事でした。
ベッドで泣いた日々を思い出して。
病気になって、命の危険にさらされて
本当に大事な事というのは何か
気付かされる事があまりに多くて、変な話ですが感謝すらしています。
だからといってもちろん皆さんも病気になれという訳ではありませんよ。
私の話を聞く事で人生を考えるきっかけにしていただければ嬉しいです。
生きているという事は猛烈に凄い事なんです。
だからフタなんかしていたらもったいないし
最後のときに後悔しても全く意味のない事です。
実は病気の事は少し前までは思い出したくもない記憶だったのですが
骨髄移植から5年目になろうとしている現在では
むしろ伝える事が良いと思ってきました。
想えばあなたが願う事が叶うかもしれませんよ?
確かに私の夢は、想いは叶っているんですもの。
このブログタイトル通り私はこうして今「死の淵から蘇り中」なんですから
皆さんと楽しく過ごす事が出来ているんですから!
ありがとうございます。