朝ごはん、お昼のお弁当、酒の肴、晩御飯。毎日料理をするのが大好きです。
何を食べようかなー? よく考えてはいますが「手がかからなくて簡単でシンプルで素材のまま!」を自分のテーマにしているので、その日の雰囲気でササッと。
そのササッとという感じが楽しくて、アドリブを効かせて料理を楽しんでいます。
昔から料理が好きだった私は、以前カフェのキッチンで少しだけ働かせて頂いたことがあり、そこで色々勉強させていただきました。
包丁の使い方、盛り付けや分量の大切さ、お皿の温度にまで気を配るホスピタリティー。本当にスタイリッシュでプロの技の数々。
料理人が手早くスピーディーに完璧に仕上げる技術は、ため息が出るほど美しくてカッコ良い。まさにプロフェッショナル。
しかし、その時の気分でアドリブを効かせてササッという感覚は、ありませんでした。(まかないゴハンではありました!)
メニューに書いてあるものを、お客様に提供するのですから、考えてみれば当たり前です。お客様が食べたいものを選んでオーダーし、それを提供する。
お店とは、いつもの最高の味を、最高の状態で提供している場所です。
これは私の大好きな、その日の気分で「アドリブを効かせてササッという感覚」とはまるで逆のこと。
つまりプロの料理人とは、お客様の要望に応えて「いつも同じ最高の味を最高の状態で提供できる人」なんだな~と感じました。
大好きなラーメン屋さんに行ってオーダーしたら、店主が勝手に「これ新作なんでこっちにしてください」と出されたらイヤです。だっていつものあの味を堪能しに来たのですから。
以前バンド活動をモリモリやっていた時に、ライブでCDに入っていない新曲をたくさん演奏した日がありました。
ライブが終わり、お客さんの反応を聞くと「新曲もいいけど、いつものあの曲やってほしかった」「なんであの曲やらないんですか?」とよく聞かれたことを思い出します。
ラーメン屋さんの例と同じように、お客さんは毎度おなじみのあの曲が聴きたくてお金を払ってライブに足を運んでくれているのに、その時の僕らはそれを提供しなかったのです。そのように考えてみると、プロではなかったな~と感じます。
人気のカフェも、ラーメンの名店も、トヨタも日産も、パナソニックもMacも、ミスチルもサザンも、メタリカもBEGINも、ちゃーんとお客様の欲しいものは与えてくれているですよね。
プロとは
「いつも同じ最高の味を最高の状態で提供できる人」
「いつも同じ最高の音楽を最高の状態で提供できる人」
「いつも同じ最高のサービスを最高の状態で提供できる人」
しかし、もともと料理でも音楽でも何をやるのでも「アドリブを効かせてササッという感覚」が大好きな私は、その時にやりたいことをやりたい。
ですから、自分はそういう意味で「プロになれない人間だ」と感じます。
音楽も料理も何でもかんでも、何の縛りもなしで好き勝手にやりたいからです。
プロはもちろん最高ですが、そうじゃなくても最高なんです!
「好き勝手」大好きな言葉。
でもでも、やっと、最近、ほんの少し、ちょこっとだけ、
ガズレレウクレレをスタートさせて2年経ち、色々経験し、何か少し変わり始めたような気がします。
自分で思い込むのは良いことです。
ありがとうございました。