私は骨髄移植をさせていただいていまこうしています。
骨髄移植をするには、それを提供してくれるドナー様が必要になります。自分のドナー様はどんな人か?会うことはありません。どなたかわからないのです。ですからそれから私は、どんな人に出会っても、もしかしたらこの人が私のドナー様かもしれないと謙虚な気持ちを忘れないようにしています。いろいろ勉強してみると、ドナーになるということはとても大変で相当な志がないとできないとわかってきました。まず入院を伴いますので時間的な問題があります。大人であろうとご家族の同意がないとドナーにはなれません。他にも様々な問題が待ち構えており、それを何重にも乗り越えた方がドナーに決定します。なんでもない健康な自分の身体に、人の為に何かしようというのですから。それもボランティアで。以前、患者代表でトークディスカッションに参加したときに、何名かのドナーになられた方にお会いできる機会がありました。私はこういうしかありません。「ありがとうございます。あなた方がいなければ私はここにいません。感謝します!」健康だった時に献血さえ行ったことがない自分。
私のように骨髄移植を受けさせて頂いて元気になったものはドナー様は神様みたいなものです。するとその方はなんと「とんでもないです。こちらこそありがとうございました」と、おっしゃいました。「今まで生きてきたなかで、初めて人のために何かができたから」感動してしまいました。もちろんいろいろな意見を持った方がいらっしゃると思いますが彼女たちはそういう感覚だったのです。私のこういった病気からの流れを見て、人知れずにドナー登録をしてくれた知人や仲間もいてくれたようです。先日、友人の女性がささっと寄ってきて「ドナーになりそうで今進んでいるところです」と報告してくれました。この先どう進むかはわかりませんが、なんとも言えぬ、感謝というか、神に出会ったような、涙が出るような。こういった方々の想いや願いも一緒に自分の中に流れているんだなー。ありがとうございました。