何か新しいことを始めようと思った時どうするでしょうか?
まずは市場調査をして、場所を調べ、口コミを調べ、値段を調べ
思うような条件に合うことが多いならそのまま進むことでしょう。
はじめの一歩を踏み出すのに慣れていない方は、この中のどれか一つでもよくない話を聞くだけで「あ、これはダメだやめておこう」となってしまうかもしれません。
そういった方はやらない理由を探していることになるかもしれません。
そうでなくとも、あなたの持っている調べる力を駆使して、これを始めるには何がいいのか?どちらがいいのか?方法は?もう調べ始めたらきりがありません。
ネットや本や口コミや知人の言葉などの情報が山積みになっていきます。
いい情報もよくない情報も溜まっていき物凄いデータの量になります。
しかしいくら調べ上げたとしても新しく始めたいことに向かって一歩も進んではいないのです。
ただ、調べ上げたという満足感があるだけです。
何か新しいことを始めようと思ったら調べることももちろん大切ですが、ひとまず一歩を踏み出すことも大切にしなければならないと思います。
大切なのは新しいことを始めるという「決意」だと思います。
その山の向こう側は、その山に登って見なければ見えません。
その山に登ってみようと「決意」してまずは登り始める。ダメなら降りてきてまた次の山に登れば良い。山に登っている途中で隠れていた新しい山の姿が見えて気になればそちらの山に向けてルートを変更するかもしれません。
一緒に山を登る仲間ができるかもしれないし、その中でまた面白いことが起こるかもしれません。怪我をしてしまってもそれを経験にまた登ることができます。
「決意」をせぬまま家の窓から山を見てその山を調査して分析して、それで分かったた気になっていても実は一歩も踏み出していないのです。
どこかの誰かが調べた結果をまとめ上げで右往左往している間に「決意」して山に登り始めれば、自分の体験から分析し判断していけると思います。
友人のアドバイスも、その方にとってはそうだっただけであって、あなたにも同じようにそれが当てはまるとは限りません。
いろいろな山のカタログを見ているだけでは何も始まっていなくて、山を決めて決意して進んでいく。
カタログを見るのは実際に山に登っている途中でも出来ることなのです。
これは何も大げさにミュージシャンや起業されている方やアーティストや特別な人に向けての言葉ではありません。
「サッカー観戦にいきたいけど、、、」「あの有名なお寿司屋さんに行ってみたけど、、、」「あの人と話がしたいな」「旅行に行きたいよ」などなど皆さんの周りにあること
サッカー観戦に行きたいと思っている方は、まず「決意」すれば最初は大変でしょうがどうにかしてそこに行きます。「決意」しないと、チケットの取り方を調べてサッカー場に行く道順を調べてとなんだかんだやっているうちに面倒になってきて「またこんどでいいやー」となってしまうものです。
もし決意してサッカー観戦に行けば、皆で応援する新しい楽しさを発見したり、そこで隣の方と仲良しになったり、もし楽しければ、もう既に1回行っている経験者ですので次回はスムースに観戦に来られるでしょう。
楽しくなくて、人ごみにうんざりしたとしても「私はサッカー観戦には向いていない」ということがわかり前進できます。
そうやって一つ一つ確認して「決意」していかなと、最後には自分が望んだことを一つもやっていなかったということになりかねません。
思ったことを、気になることを試していかないと、最後には自分が望んだことを一つもやっていなかったということになりかねません。
私が若かりし頃、田舎からライブをやりたくて「決意」して上京しました。
私はバンドを結成してガンガンライブをやっていきます。だってライブをしに東京に出てきたのですから。
そんなバンドマンの友達もたくさん出来ました。
バンドマン友達のAさんは全然ライブをやりません。バンドもしっかりあって曲もかっこいいのに不思議になって聞いてみると
「僕は演奏もやり方も音も全てが完璧になるまではライブはやらないんだ」とのこと。彼のバンドの練習を見に行きましたが私から見ればかっこいいゴキゲンなバンドでした。
Aさん達が練習している頃、私のバンドはどんどん場数を踏みメンバーチェンジやトラブルもありつつ成長し、お客さんも増え、音楽仲間も増え、地方のライブも決まりツアーをしCDを、、、と少しづつ進んでいきました。
そしてふと振り返ればAさんのバンドは1回もライブをやることもなく自然消滅。彼も私と同じように田舎からライブをやりに東京に出てきたのに一番の目的を果たせぬまま。曲の仕上がりやお客さんがいるいないは関係なくライブはライブで目的は目的です。シンプルに素直に純粋に一歩を踏み出してみれば何かが変わったと思います。ライブはやってみなければ大切な事も反省点も反響も全く分からないのですから。
その経験を元にその後ライブに対してどう思うか考える、次のステップに行けるのです。
さて私の経験したこの話の「バンド」「ライブ」の部分に「楽しむこと」という言葉を入れてみてください。
私たちは楽しむためにここにいると思うのです。
Aさんは楽しいことをやりたいと言いながら、楽しいことの練習ばかりをしていて、結果楽しいことはできませんでした。
物事はシンプルで良いと思います。思ったらやってみれば楽しい、ダメならやめて次です。
私がウクレレ教室を始めたのも、ブログを書き始めたのも、曲を作り始めたのも、絵を描き始めたのも、なにもかも
市場調査や動向など調べていたらバカバカしくてやっていなかったことでしょう。
銭金の問題など、そんなことはどうでもいいくらいに今や私の生活の中ですごく大切なものになっていることは間違い無いのです。
そもそも「ダメでもともとだ」と思っていれば何だってできます。だって失敗も想定内なのですから。
どうせダメだからやらないより、ダメでもともとだからやってみようのほうがバカバカしくてワクワクして面白そうです。
物事はシンプルに、思ったらやってみて、ダメならやめて次、面白ければ深める。
ありがとうございました。